諏訪湖 千人風呂「片倉館」の施設内を紹介!

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片倉館 建物外観と看板ロゴ 観光

こんにちは。
まめまるbuono!buono!のまめまるです。

諏訪湖畔の老舗旅館が建ち並ぶなかで、ひときわ目を引くレトロな建物があります。

別名「千人風呂」と呼ばれ親しまれている日帰り温泉施設の「片倉館」です。
諏訪湖畔から見ても自然と調和しているこの建物は、館内に入ってみると、意外にも、しっぽり落ち着く空間が広がっていました。

今回はこの「片倉館」をご紹介したいと思います。

片倉館とは

片倉館 会館棟(手前)、浴場棟(奥)

片倉館は、日本で最古の温泉保養施設国の重要文化財に指定されています。

日帰り温泉施設の浴場棟と会館棟(事務所)に分かれており、特徴的なのはお風呂が深さが1.1mもあって、立って入浴できる珍しいお風呂です。

2階には休憩所と食堂があり、食堂はお食事だけでも利用できます

また、2014年4月26日(良い風呂の日)に公開された「テルマエ・ロマエⅡ」の撮影場所の一つとして利用されたところでもあるんですね。

片倉館 浴場棟前の看板

敷地内に入ると浴場棟前に片倉館設立の概要が書かれた看板がありました。

片倉館設立の概要
諏訪湖のほとりで明治の初めに製糸業を起こし、シルクエンペラーとして世界に知られる一大コンツェルンを築きあげた、片倉家同族が創業50周年事業として、昭和3年に地域の人々のための温泉保養施設と講演会や各種会合ができる会館を併設した片倉館を建設しました。片倉家の当主二代目片倉兼太郎が欧米視察旅行で学んだこと、それは、地域に対する企業の社会貢献でした。その中で特に健康福祉施設の充実ぶりに深く心を動かされ「諏訪にも同様の施設を」と、片倉館建設に取り組みました。
■設計者 森山松之助(1869~1949) 
■着工 昭和2年(1927)1月 
■施工 昭和3年(1928)10月

国重要文化財指定 財団法人片倉館 敷地内案内看板より

富や名声を得た後、次に目指されたところは「地域に対する社会貢献」だったのですね。

館内(浴場棟)1階にも、シルクエンペラー片倉兼太郎氏の想いの背景や当時の写真などが展示されています。

入浴料金は?手ぶらで来ても大丈夫?

浴場棟内の受付

片倉館の浴場棟入浴料を支払い、千人風呂と2階の休憩所を利用することができます

入浴料大人750円
小人450円(3歳以上小学生まで)
2023年8月末時点
営業時間入浴:10:00~20:00(19:30受付終了)
休憩室:10:00~19:00
2023年8月末時点

お風呂セットを持っていなくても、受付で、タオル、バスタオル、カミソリ、歯ブラシ、ヘアーブラシ、シャワーキャップも販売されているので、手ぶらできてしまっても安心。

タオル150円
バスタオル200円
カミソリ50円
歯ブラシ50円
ヘアーブラシ70円
シャワーキャップ50円
2023年8月末時点
浴場棟の入口の彫刻

受付をする前に、正面玄関入口に入ったら靴をロッカーへ入れます。
帰りには100円が戻ってくるタイプなので忘れないように。

千人風呂に入ってみよう

千人風呂とは、約100年前につくられた天然温泉大浴場

千人風呂と言っても、千人が入れるお風呂というわけではなく、1日に1,000~1,200人利用されていたことから、千人風呂と呼ばれるようになったそうです。

女湯 受付の左側
男湯 受付の右側

男湯、女湯とも浴場のデザインと広さは同じだそうです。(浴室の撮影は禁止)

千人風呂は立って入浴することができる珍しい天然温泉♨

浴室は、ステンドグラスや彫刻などロマンあふれる空間で異国のような気分を味わうことができます。

浴室の天井が高く、中央には千人風呂と言われる1.1mもの深さのお風呂幅4m、長さ7.5m)があります。

本当に立って入浴することができるお風呂ですが、浴槽の内側に一段、段がついていたため腰を掛けることができます。

浴槽の底には、玉砂利がひかれているので、足の裏の刺激が心地良く、観光などの運転疲れや高速バス乗り疲れなどにも効きそうです。

浴室のシャンプーとドライヤー、泉質と効能

浴室には、リンスインシャンプー・ボディーソープがあり、ドライヤーも無料で使うことができました。

泉質は、単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)効能は、関節痛、神経痛、筋肉痛、五十肩など。

湯上がりの楽しみ「ビンの牛乳」「ビンのコカ・コーラ」で昭和へタイムスリップ♪

八ヶ岳乳業の瓶の牛乳やコーヒー牛乳など
レトロな自販機には瓶のコカ・コーラ

湯上がりの楽しみ。瓶の牛乳が懐かしいです。
上から、八ヶ岳乳業の牛乳・八ヶ岳コーヒー・フルーツ・いちごと各種取り揃えてあります。

懐かしの「瓶のコカ・コーラ」の自販機。まだ現役で置いてあるとは!
奥の自販機コーナーには、アイスの自販機もありました。

この日は、小学生がお父さんにコーラを買ってもらっているのを見かけました。
子供の頃を思い出す光景です。

2階へ続く美しい階段
窓と木々の緑
2階からの景色

時刻は12:30、お腹も空いてきました。
2階の休憩室・食堂へ行ってみましょう。

片倉館でランチ♪食堂のメニュー紹介

2階には、休憩室・食堂があります。
入浴以外に、お食事だけでも食堂を利用することができます。

片倉館2Fの休憩室

左側が休憩室

休憩室の入口に、「テルマエ・ロマエⅡ」撮影風景やサインが展示されています。阿部寛さんの鍛えた姿が素晴らしい。

写真の左側が休憩室になっていて、大きなテレビが置いてあります。
広いスペースなので、お風呂で疲れを癒やし、食堂でお腹も満たしたら、テレビを見ながらゆっくり休憩できます。

平日の午前中は人の気配が少なく落ち着くので、建物の作りや雰囲気を感じてぼーっとした時間を過ごしました。

お腹も空いてきたので、美味しそうな食堂メニューをじっくり見てみます。

食堂のメニュー

食堂の営業時間は、午前11時~午後15時オーダーストップは14:30です。

お食事メニュー
~麺類~
  • ラーメン:800円
  • チャーシュー麺:1,000円
  • 信州ざるそば:800円
  • 山菜そば(温/冷):800円
  • 山菜うどん(温/冷):800円
  • とろろそば(温/冷):800円
  • とろろうどん(温/冷):800円
  • 肉そば:850円
  • 肉うどん:850円
  • きつねうどん:800円
  • 冷やし中華:900円(期間限定メニュー)              2023年8月末時点
ご飯物
  • カレーライス:700円
  • 中華丼:900円
  • おにぎり(梅・こんぶ):各150円
  • ライス:110円                          2023年8月末時点
おつまみ
  • つくね:250円
  • えだまめ:150円                         2023年8月末時点
お飲み物
  • 生ビール(ジョッキ):650円
  • 生ビール(グラス):350円
  • アサヒドライゼロ(小瓶):400円
  • コーラ:200円
  • ジンジャエール:200円                      2023年8月末時点
ラーメン 800円

迷いつつ、ラーメンを注文しました。

メニュー表に、昔ながらの醤油ラーメンと書いてあったけれど、本当にそんな感じ。
スープは懐かしい味で万人受けする優しい味です。
あっさりながらもコクが感じられました。

具材はチャーシュー、メンマ、焼きのり、刻みねぎ。王道ですね。
メンマは太いタイプ、そしてチャーシューは大きなサイズが一枚、しっとり柔らかく脂身はスープの熱でとろける感じです。
大きいチャーシューはうれしい。

山菜そば(冷)800円

友人は、山菜そばの(冷)を注文。

この日は暑かったので、冷たいお蕎麦も魅力的。
山菜やキノコがたくさん入っていて、蕎麦は太いところ細いところがあるタイプ。
コシもあって手打ちそば?!と思うほど。
日帰り温泉の食堂でも美味しいお蕎麦が提供されるとは、さすが信州。
美味しかったです。

麺類と一緒に、おにぎり(梅)150円をプラスしても良かったな。
温泉に入るとお腹が空きます。

待つことなく利用でき、思いがけず美味しい麺類だったので、他のメニューもとても気になるところ。

近くに来たらお食事だけでも利用させていただくのもいいかも。

食堂

食堂の窓から中庭が見えます。ここはどこ?なんて思える面白みがあります。

諏訪湖が一望、眺望自慢のバルコニー

バルコニーへのお誘いの看板
蓄音機の展示

この階段を上がっていくとバルコニーに出られます。
ドア前にスリッパが子供用と大人用が段ボールに入っています。スリッパを利用しましょう。

バルコニーに出てみました。
夕方に来たら夕日がきれいに見えそう。

隣に見える片倉館会館棟
重厚で異国のような雰囲気

左側が片倉館浴場棟、右側が会館棟です。
建築やデザインなどに興味のある方は、私とはちがう角度から、この景色を楽しむんだろうな。

バルコニーからの諏訪湖風景。
諏訪湖の花火の打ち上げ場所である初島の正面がここ片倉館です。
迫力満点の花火を見てみたい。

片倉館の会館棟の見学もあり

会館棟

片倉会館の会館棟は、事務所になっていますが、一部を見学することができます。
見どころは、大金庫・204畳の舞台付き大広間・大時計など昭和3年建築当時ほぼそのままの状態という昭和初期の雰囲気を体感できるのです。

会館棟の見学のご案内看板  2023年8月末時点

会館棟の見学のご案内
<会館時間:3/1~10/31(時間10:00~17:00)、11/1~2/末(時間10:00~16:30)>

「ガイドなし見学」
◆基本所要時間:20分~30分
◆ご予約:基本不要
◆基本料金:大人(中学生以上)400円・小学生100円・小学生未満無料

ガイドつき見学」
◆基本所要時間:45分
◆ご予約:前日17:00まで
◆基本料金:大人(中学生以上)600円・小学生300円・小学生未満無料

片倉館TEL0266-52-0604


片倉館会館棟の見学のご案内看板より  2023年8月末時点

補足として、ガイド付き見学の時間は「Aコース13:30~」「Bコース15:30~」と時間が分かれています。
店員数については、最少5名様より最大30名様までとなりますが、「5名様未満のご予約はお問合せください。」とホームページに記載がありました。ご参考にしていただければと思います。

また、イベントなどが開催される時期には見学ができない場合があるので、見学をご希望の場合には片倉館ホームページをご確認ください。→見学のご案内 | 【国指定重要文化財】財団法人片倉館 (katakurakan.or.jp)

ガイドさんをつけると、時代背景やエピソードなどを教えていただけるので45分もアッという間だと思います。
片倉館や諏訪地域の感じ方が変わるかもしれませんね。

会館棟の狛犬

こちらの狛犬の大きさに圧倒され佇んでいると、予約のお客様をお待ちのガイドさんが「狛犬原型」について教えてくださいました。他にも少しだけ時代背景のお話しを教えて頂きました。

わずかな時間でしたが、興味津々楽しいひとときでした。

片倉館で自転車をレンタル!

片倉館駐車場の入口にレンタサイクルショップがあり、自転車を借りることができます。
こちらでレンタルできる自転車は電動アシスト自転車です。

片倉館駐車場にある諏訪湖レンタサイクルの建物

レンタル方法(自転車を借りるのに必要な物)

自転車を借りるのに必要な物は、身分証明書(自動車免許証、保険証など)の身分証明できる物を提示する必要があります。

スタッフの方に操作方法や注意事項の説明をうけたのち利用できます。

自転車に乗って諏訪の観光をグレードアップ!

体力やお時間に余裕があるようでしたら、片倉館から諏訪湖を一周しちゃうなんていうのもいいですね。

いま現在も諏訪湖畔にサイクリングロードの整備が着々と進み2023年度には完成予定となっています。

また、このサイクリングロードには無料の足湯が3箇所あり、景色を眺めながら温かい温泉の足湯でリフレッシュすることができるのでお勧めです。

  • 「諏訪湖間欠泉センター」の隣の足湯
  • 「下諏訪ローイングパーク AQUA未来」の隣の足湯
  • 「おかや総合福祉センター(諏訪湖ハイツ)」の足湯

また、諏訪湖を臨みながら八ヶ岳が見えるスポット富士山が見えるスポットもあるんですよ。

お腹が空いたら、このブログ「まめまるのbuono!buono!」でご紹介している飲食店にもお立ち寄りいただき、「オイシイ」を共有できたら嬉しいです。

片倉館の基本情報

名称片倉館
住所長野県諏訪市湖岸通り4丁目1-9
アクセス●電車・バス利用で徒歩の場合:JR中央本線 上諏訪駅の諏訪湖口(西口)から徒歩10分。
●お車の場合:中央道 岡谷ICから約25分。諏訪ICから約20分。
駐車場約80台
千人風呂の入浴料大人:750円
子供:450円
(3歳以上小学生まで)
営業時間千人風呂:10:00~20:00
(受付は19:30まで)
休憩室:10:00~19:00
有料個室:10:00~18:00
食堂:11:00~15:00
(ラストオーダー:14:30)
休館日毎月第2・第4火曜日

※イベントなどが開催される時期には営業時間など変更がある場合があります。片倉館ホームページをご確認ください。片倉館ホームページ

まとめ

今回は諏訪湖の日帰り温泉「片倉館」をご紹介しました。

  • 「片倉館」は国の重要文化財に指定されている建物。
  • 日帰り温泉施設で1日に1,000~1,200人利用されていたことから、千人風呂と呼ばれるようになった。
  • 浴槽は深さが1.1mもあり、立って入浴できる珍しい天然温泉。浴槽の底には玉砂利がひかれており、足の裏の刺激が心地良い。
  • 建物や内装、装飾などが昭和初期の雰囲気を醸し出し、どこか懐かしく、ノスタルジー感たっぷり。
  • 2階の食堂は日帰り温泉を入浴しない方がお食事だけでも利用できる。
  • 広い休憩室もあり。
  • 片倉館会館棟の見学ができる。ガイドなし、ガイドあり、が選べる。
  • 片倉館駐車場の入口にレンタサイクルショップがあり、自転車を借りることもできる。

初めて諏訪湖を訪れて印象的だったのは、湖を囲む山々と片倉館の建物でした。

館内の柔らかい階段のカーブや、窓から見える木々の緑と光り、食堂から見える中庭、自然がモチーフになった装飾など、自然と建物が調和している感じがたまらなく好きになりました。

また、片倉館の歴史に触れて、当時の女工さん達も入った温泉に浸かり、お腹を満たし、歴史に想いに馳せる心の遊びもできました。

観光の方にぜひおすすめします。

最後までご覧くださりありがとうございました。